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幅が広がるハワイ島でのアウトリーチ活動

2020年1月23日 (ハワイ現地時間)
最終更新日:2023年9月21日

ハワイ観測所では様々なアウトリーチ活動を展開しています。より多くの方々にすばる望遠鏡を身近に感じてもらえるよう、活動の幅を広げながら取り組みを続けています。最近ではハワイ島で次のようなイベントを行いました。

アストロデー・ウェスト

2019年11月3日、ハワイ島西側のコナにあるケアラケへ高校でで、「アストロデー・ウェスト」が開催されました。このイベントのテーマである "Science + Robotics = Fun!" の通り、マウナケア天文台群と、今年で第9回目となるハワイ・ロボティクス・エキスポの共催により、60 以上の体験ブースが出展され、子供から大人までおよそ 1500 人の来場者で賑わいました。

すばる望遠鏡のブースでは、紫外線を当てると色が変わるビーズのブレスレットや、すばる望遠鏡のマスコット「スービー」をデザインした帽子の製作、塗り絵などの体験コーナーを用意しましたが、開会直後からたくさんの子供達が集まり、それぞれのアクティビティを楽しんでいました。ハワイ島東側のヒロでは2002年からアストロデーが開催されていますが、西側のコナでは今回で3回目となります。ハワイ州では近年、ロボティクスが盛んであり、天文学とロボティクスをつなぎ合わせたこのイベントは、ハワイ大学ニュースでも紹介されました。

幅が広がるハワイ島でのアウトリーチ活動 図

図1: アストロデー・ウェストにおけるすばる望遠鏡ブースの様子。(クレジット:国立天文台)

水星の太陽面通過の観望会

2019年11月11日朝、水星が太陽面を横切っていく「水星の太陽面通過」が起こりました。水星の太陽面通過は2016年5月以来3年半ぶりで、次回は2032年11月まで起こらない珍しい現象です。地元ハワイの方々に呼びかけ、ハワイ観測所山麓施設で観望会を開催しところ、休日の早朝にかかわらず大勢の方が集まり、夜とはまた一味違う星空観望のひと時を楽しみました。この観望会を企画したハワイ観測所天文学者オリビエ・ギュオンさんは、「どの時間でもどんな望遠鏡を使っても天体観測は止められません」と声を弾ませていました。

ハレ・アロハ・ナザリーン・スクールの来訪

2019年12月20日には、ヒロにあるハレ・アロハ・ナザリーン・スクールの方々がハワイ観測所の山麓施設に来訪しました。来訪した 58 名のうち 43 名が3歳の子供達で、山麓施設は子供達の笑い声に溢れ、すっかりクリスマスシーズンの雰囲気に包まれました。施設見学や工作などを体験した後には、昼食のピザを食べながら、ハワイ観測所の望遠鏡サイエンティストによる講演を楽しみました。

幅が広がるハワイ島でのアウトリーチ活動 図2

図2: 来訪したハレ・アロハ・ナザリーン・スクールの方々に、山麓施設シミュレータ実験室をご案内する様子。(クレジット:国立天文台)

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