第26回大型光学赤外線望遠鏡専門委員会議事録(案)
日時 : 平成10年9月9日 09:30-17:05
場所 : 国立天文台コスモス会館会議室
出席者: 安藤裕康、家 正則委員長、大谷 浩副委員長、定金晃三、中井直正、
舞原俊憲、山田 亨各委員
海部宣男ハワイ観測所長、唐牛 宏すばる室長、小平桂一台長、
(部分参加)岡村定矩、宮崎聡、田村元秀、小林尚人、
Alan Tokunaga、高遠徳尚各氏
欠席 : 林 正彦、梶野敏貴、高見英樹、田中培生委員
1)議事録確認
・第25回大型光学赤外線望遠鏡専門委員会議事録案(資料26-1)の内容を確認し
了承した。
報告事項:
2)すばる建設進捗状況報告
・海部所長より「すばるプロジェクトの進捗状況と今後の見通し」(資料26-2-0)
「立ち上げから共同利用へのスケジュール(案)」(資料26-2-1)
「ファーストライト・試験観測の基本方針(案)」(資料26-2-2)
に基づき進捗説明があった。主鏡の山頂への入着が11月初、FLイベントが
1月末、共同利用装置のFL7月頃、9月オープニングセレモニーの見通し。
2月から6月までは試験観測装置によるテストなどを行う調整観測期となる。
・唐牛すばる室長から平成11年度概算要求事項について口頭にて説明があった。
(資料26-2-3欠番)
・安藤委員から「8m主鏡の完成報告」(資料26-2-4)に基づき報告があった。
・大谷副委員長より「観測計画小委員会報告」(資料26-2-5)により報告があ
った。
3)「すばる観測装置合意書」改訂案(資料26-3)
・海部所長よりスケジュールの遅れもあるため、改定案の最終決定を次回以降に
繰り越したいとの説明があり、了承した。
4)試験観測装置試験観測計画について
4-0)すばるのための赤外線アレイ検出器の現況について(資料26-4-0)
・海部所長より、資料に関する補足説明があった。
4-1)VTOS 試験観測計画書(資料26-4-1)
・委員長より馬場氏から機会を改めて報告したいとの申し出があったことが報告
された。
4-2)Current status and future plan of MIRTOS (資料26-4-2)
・資料が配布された。
4-3)Suprime-Camの性能試験観測の概要(案)(資料26-4-3)
・岡村氏より機能試験観測、性能試験観測のテーマについて資料に基づき説明が
あった。
カセグレンでの性能試験観測は解像度を活かせるものや主焦点観測の準備的な
性格のものに限定し、主焦点での本来の性能試験観測に時間を回したいが、装
置グループに与えられる以外の時間で追加観測を行うことは歓迎であるとの表
明があった。
5)共同利用観測装置試験観測計画について
5-1) CIAO試験観測計画書(資料26-5-1)
・田村氏より望遠鏡への装着は7月頃になる見通しであることと、サイエンス
WGで支持の高かった4つの主要テーマについて説明があった。
5-2) Science with IRCS (資料26-5-2)、IRCS Status Report (資料26-5-2a)
・小林尚氏より資料に基づき性能試験観測でめざすテーマについて説明が
あった。IRCSの高解像を活かす観測が多いことが指摘された。
5-3) カセグレンAO試験観測計画書(資料26-5-3)
・高遠氏よりAOで目指す観測例について紹介があった。
6)初期共同利用の考え方について
・家委員より「すばる共同利用期の運用についてのコメント/私案」(資料26-6)
に基づき、さまざまな観点からの検討事項の指摘と私見が表明された。
・海部所長から「共同利用までのタイムテーブル案と望遠鏡時間の考え方」
(資料26-6-1)に基づき、私案の説明があった。
・引き続いて、観測所時間の考え方、外国への解放の仕方、審査の仕方などに
ついて意見交換を行った。これらについては、10月の光赤外UMでの議論を経て
約1年後に基本方針を決める。
7)次期運営協議委員会外部委員の推薦について
・次期外部委員候補として、大谷氏、定金氏の推薦があった。
8)国立天文台専門委員会の新しい枠組み試案(資料26-8)
・国立天文台で検討されている専門委員会の統合案が提示されたが、専門委員会
が大きくなりすぎると、実質的な議論がしにくいとの意見があった。当面は
すばる専門委員会と岡山・堂平・開発センタを掌握する光赤外専門委員会の
二本立てが良いのではないかとの意見があった。
9)次回専門委員会
・次回専門委員会の日程を平成10年11月18日11時−17時とし、観測装置合意書最
終案の承認、COMICS, FOCASについて試験観測計画でねらう天文学に焦点を当て
た中間レビューを行い、第二期観測装置 FMOSほかの提案をレビューすることと
した。
(以上)