観測成果

2013年

熱い酸素ガスを広範囲に放出する遠方銀河を発見:銀河進化の最終段階を目撃
熱い酸素ガスを広範囲に放出する遠方銀河を発見:銀河進化の最終段階を目撃 2013年12月9日

東京大学などの国際研究チームは、すばる望遠鏡の広範囲の撮像観測により、地球から 90 億光年離れた場所に熱い酸素ガスを放出している銀河を 12 個発見しました。超大質量ブラックホールや星形成といった様々なエネルギー源により生じた、広範囲への酸素ガスの放出が発見されたのは、今回が初めてです。

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銀河が奏でる行進曲 〜 すばる望遠鏡 FMOS が明らかにする宇宙初期の大質量銀河の成長 〜
銀河が奏でる行進曲 〜 すばる望遠鏡 FMOS が明らかにする宇宙初期の大質量銀河の成長 〜 2013年12月5日

東京大学・名古屋大学・国立天文台などの国際研究チームは、すばる望遠鏡に搭載されたファイバー多天体分光器 FMOS を用いて深宇宙を観測し、100 億年前の銀河で新しい星々が非常に活発に形成されている様子を捉えました。




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軌道面が傾いた小惑星の人口調査
軌道面が傾いた小惑星の人口調査 2013年11月4日

国立天文台と兵庫県立大学の研究チームは、すばる望遠鏡による観測で黄道面に対して傾いた軌道の小惑星を多数とらえ、小型の天体が黄道面近くの小惑星に比べて少ないことを発見しました。この結果から、太陽系初期における小惑星の「衝突進化」は現在とは異なるペースで進んだと考えられます。


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青い光で見るスーパーアースの空
青い光で見るスーパーアースの空 2013年9月3日

国立天文台などの研究チームは、すばる望遠鏡に搭載された2つの可視光カメラでスーパーアース GJ 1214 b の空 (そら) を観測しました。観測の結果、この惑星では晴れた水素大気の空で観測されるはずの「強いレイリー散乱」の特徴が見られないことが明らかとなりました。これは、GJ 1214 b が水蒸気を主成分とする大気を持つ可能性が高いことを示しています。

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塵粒にふわりと包まれた惑星誕生の現場
塵粒にふわりと包まれた惑星誕生の現場 2013年8月22日

台湾中央研究院などの研究チームは、おうし座 RY星と呼ばれる若い星の原始惑星系円盤をすばる望遠鏡で観測し、円盤の立体構造の存在を示す赤外線分布の検出に成功しました。数値シミュレーションの結果と比較した結果、この円盤の赤外線分布が、円盤上層部に広がった密度の薄い塵の層によるものだということがわかりました。円盤の立体構造がここまで詳細に明らかにされたのは世界で初めてです。

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すばる望遠鏡 SEEDS プロジェクト、「第二の木星」の直接撮影に成功
すばる望遠鏡 SEEDS プロジェクト、「第二の木星」の直接撮影に成功 2013年8月4日

東京工業大学などの研究チームは、地球から約 60 光年離れた太陽型の恒星を周回する惑星 GJ 504 b を、世界で初めて直接撮像法で検出することに成功しました。この惑星は質量推定の信頼度が極めて高いものです。これまで直接撮像された惑星と比較して、最も暗くかつ最も温度が低いことが分かっており、「第二の木星」の直接撮像にこれまでで最も近づいたと言えます。

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銀河団の観測からつかんだ「冷たい暗黒物質」の証拠
銀河団の観測からつかんだ「冷たい暗黒物質」の証拠 2013年6月12日

台湾中央研究院などの国際研究チームは、すばる望遠鏡で撮影した 50 個の銀河団の観測データを用い、我々の宇宙を満たす、光を発しない謎の暗黒物質の密度分布を宇宙空間のひずみ「重力レンズ」効果を通して求め、暗黒物質の分布が "冷たい暗黒物質" モデルの予言する特徴と一致する新たな証拠を発見しました。

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はぎ取られた銀河ガスの中で誕生・進化した青色超巨星
はぎ取られた銀河ガスの中で誕生・進化した青色超巨星 2013年4月11日

台湾中央研究院などの研究チームは、すばる望遠鏡などの観測により、銀河が高速で銀河団中に落ち込む際にはぎ取られたガスの「尾」の中に、単独に存在すると思われる青色超巨星を発見しました。この青色超巨星は、もともとはこのガスの「尾」の中で 5000 万年以上前に生まれた大質量星 (O型星) であったと考えられます。本研究は、私たちの住む天の川銀河でみられる星生成とはまったく異なる環境での星生成の様子について、新たな知見をもたらすものです。

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100 億光年彼方の宇宙にある「勾玉 (まがたま)」銀河の正体は? ~距離の離れた二つの銀河が共演~
100億光年彼方の宇宙にある「勾玉 (まがたま)」銀河の正体は? ~距離の離れた二つの銀河が共演~ 2013年3月31日

愛媛大学などの研究グループは、すばる望遠鏡の観測により 116 億光年彼方に見つかった「勾玉 (まがたま)」のような奇妙な形をした銀河 LAE221724+001716 が、手前にある別の銀河による重力レンズ効果を受けていることを突き止めました。重力レンズ効果による増光の度合いなどから、手前にあるのは宇宙誕生から約 40 億年の時代にある形成途中の銀河で、その質量はおよそ太陽 10 億個分、銀河系の質量の1パーセント程度の小さいものであることもわかりました。重力レンズ効果から形成途中にある銀河の素性に迫る今回の研究手法は、どの時代にどれだけの星ができあがっていたのかという銀河の形成過程を明らかにする上で、重要な手がかりを与えてくれそうです。

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宇宙空間に漂うサッカーボール
宇宙空間に漂うサッカーボール 2013年3月5日

台湾中央研究院の研究者を中心とする国際研究チームは、サッカーボールのような形を持つ「C60 フラーレン」という炭素質のダスト (塵) を、おおいぬ座にある惑星状星雲 M1-11 で検出しました。研究チームは、M1-11 は元の恒星の質量が太陽と同程度であることや、惑星状星雲に進化してからわずか 1000 年ほどしか経っていないこと、11 元素の正確な組成比を明らかにしました。このように C60 が生成された現場の物理状態を定量的に明らかにしたのは、本研究が初めてです。

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すばる望遠鏡、遠方銀河核からのアウトフローの立体視に挑戦
すばる望遠鏡、遠方銀河核からのアウトフローの立体視に挑戦 2013年2月18日

信州大学などの研究者を中心とする研究グループは、「重力レンズ効果」を利用して、およそ 100 億光年彼方にあるクェーサー (銀河中心核) の姿を2つの別の角度から観測することに成功しました。これにより、謎に包まれていた小さな銀河中心核から吹き出すガス流には、角度による濃さの違いがあることが確認できました。このガス流は、ゆくゆくは銀河スケールにまで広がり、銀河全体の進化にも影響を及ぼすことになります。

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太陽系外惑星が作る「腕」の検出に成功
太陽系外惑星が作る「腕」の検出に成功 2013年2月7日

総合研究大学院大学などの研究チームは、さそり座 J1604 星と呼ばれる若い星の周囲にある原始惑星系円盤に、惑星が作る「穴」、そして穴をまたいで内部に伸びる「腕」構造を、すばる望遠鏡で直接撮像することに成功しました。惑星がどこでどのように生まれるのかという太陽系誕生の謎を解明する上で、重要な手がかりとなりそうです。

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すばる望遠鏡が解き明かす逆行惑星の成り立ち
すばる望遠鏡が解き明かす逆行惑星の成り立ち 2013年1月24日

国立天文台などの研究グループは、逆行惑星を持つ惑星系 HAT-P-7 に、これまで知られていなかった伴星が存在することを発見しました。また、逆行惑星の外側にもうひとつの別の長周期の巨大惑星が存在することも確認しました。今回の発見は外側の伴星や惑星の存在が内側の惑星の軌道に影響を与えて逆行惑星を生み出したという示唆を与えるものです。

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