共同利用観測実施方針について

山頂で守っていただきたいこと

マウナケア山頂での観測を安全に実施し、またすばる望遠鏡の性能を最大限発揮させるために、観測者の方々には以下の点にご協力くださるようお願いします。
  1. すばる望遠鏡では、安全上の観点からマウナケア山頂での滞在時間を14時間までとしています。これにしたがって、オペレータは遅くとも朝6時30分には観測終了の準備を始めます。朝7時にはすべての観測を終了し、下山を開始してください。
  2. 強風、高湿時にはドーム回転方向の変更、ドームシャッターの閉鎖、または全員下山の措置がオペレータによって取られます。この決定には、必ず従ってください。
  3. 観測開始、深夜、観測終了の各時点において、オートガイダープローブを用いてフォーカス位置の測定を行います。これは望遠鏡本体の温度変形を補償する副鏡 のコントロールを確認すると同時に、シーイング向上のためのデータを取得するためです。1回あたり約10分の時間を要しますが、ご協力をお願いします。

プロポーザルに記されていない天体を観測する事態となった場合には

原則

共同利用観測は、観測天体と観測モードを指定した課題申請に対して評価が行われた結果採択されたものであるから、割り当てられた観測時間を申請課題 以外の観測に使えないことは言うまでもない。しかし、望遠鏡運用上の問題や、気象条件などで完全に予定通りの観測が出来ないことはあり得る。共同利用観測 中にこのような理由で発生した軽微な空き時間については、望遠鏡の運用上の問題として所長の責任でフレキシブルに対応する。 観測所としては、明かな禁止 事項(下記)に該当しない限り、また共同利用研究者がより大きな成果を挙げられるように、また望遠鏡の効率的運用が行えるように配慮する。

起こりえるケース

ケースA:1時間以上の空き時間が予測される場合
このケースは、サポートアストロノマーが共同利用観測者と連絡を取って準備を進めている段階で明らかになると想定される。サポートアス トロノマーの指摘に伴い、共同利用観測者は空き時間に行う観測予定(テーマと天体リスト)を事前に有本信雄(所長)、表泰秀 (科学運用部門長) [arimoto_at_naoj.org, pyo_at_naoj.org ]に提出する。所長は、明らかな禁止事項(下記)に該当していないかをチェックし、実行の可否を判断する。
ケースB:1時間以内の空き時間が予測される場合、あるいは山頂で突然に生じた場合
このケースは、事前に予測される場合にはケースAに準じる。現実的には、観測途中や観測終了時にあらかじめ想定しなかった空き時間が生 じることがありえる。その場合、明らかな禁止事項(下記)に抵触しないかぎり、サポートアストロノマーの判断で実行の可否を判断せざるを得ない。このケー スが生じた場合、サポートアストロノマーは翌朝直ちに所長に報告(メールまたは口頭)を行う。
ケースC:気象条件などにより、予定していた観測では成果が挙げられないことが予想される場合
このケースでは、バックアッププロポーザルを実行する。バックアッププロポーザルに天体名等が明確に書かれていない場合は、明らかな禁止事項(下記)に該当しないかをサポートアストロノマーがチェックし、該当する場合は観測を行わない。

明らかに禁止されるべき事項

  • 採択された他のプロポーザルの天体を同様のモードで観測すること
  • 観測装置GTOで行われる予定の天体を同様のモードで観測すること(観測装置GTOの内容はCall for Proposalsに公開されていなければならない)

報告

プロポーザルに書かれていない天体の観測が行われた場合には、観測者は観測実施報告書にその旨を記載する。観測所は、観測実施報告書にもとづいてすばる専門委員会に報告する。

問題への対処

共同利用観測者がプロポーザルに書かれていない観測を行うことによって問題が生じた場合には、ハワイ観測所が責任を持って対応することとする。



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