0. イントロ 1. 準備 2. MDPたちあげ 3. マスクデザイン 4. MDPイメージの保存 5. 結果ファイルの提出 6. 謝辞 |
MDPプログラムへの入力ファイルを作成します。このファイルには、 ターゲットの位置やスリットの形状などの情報が含まれます。 このファイルは、MDPプログラム上で直接、インタラクティブにスリットをデザインすることも可能ですが、稀にセンタリングの誤動作で位置が不正確になる事もあるため、ある程度作業に先立ってマニュアルで作成する事をお勧めします。
Obj1-X[ピクセル] Obj1-Y[ピクセル] Length1[ピクセル] Width1[ピクセル] 角度1[degree] 1 B, コメント
Obj2-X[ピクセル] Obj2-Y[ピクセル] Length2[ピクセル] Width2[ピクセル] 角度2[degree] 1 B, コメント
Obj3-X[ピクセル] Obj3-Y[ピクセル] Length3[ピクセル] Width3[ピクセル] 角度3[degree] 1 B, コメント
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Star1-X[ピクセル] Star1-Y[ピクセル] 30(HoleSize) 30(HoleSize) 0(角度) 1 C, Alignment Hole
Star2-X[ピクセル] Star2-Y[ピクセル] 30(HoleSize) 30(HoleSize) 0(角度) 1 C, Alignment Hole
Star3-X[ピクセル] Star3-Y[ピクセル] 30(HoleSize) 30(HoleSize) 0(角度) 1 C, Alignment Hole
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なお、傾いたスリットの場合、スリット幅は分散方向(Y軸)に投影された長さになります。 例えばスリット幅について、Y座標に投影された長さを全てについて同じにすると、 (傾いたスリットに対しては、光量は損しますが)いろいろな角度でも速度分解能を 同じにすることができます。 また、スリット長さはX座標に投影した長さになります。
間違いを防ぐため、傾いたスリットを入れることを考える場合、よくSAと議論しながら 作業を進めることをお勧めします。
まずピクセルスケールを設定します。プルダウンメニューから、"WCS" → "SET FOV CENTER"を選び、窓の一番下のボックス("arcsec/pix")に0.117を入れます。正しくWCSを張りなおした画像ではほぼこの値が入っていますが、デフォルトは名目上のWCSヘッダ情報から拾うため、0.115に近い値になっています。
次にマスクの中心座標を決めます。デフォルトではモザイク済み画像の中心(1024, 1786)が 設定されています。マスク内でスリットの位置に合わせて視野をシフトさせたい時は マニュアルで設定します (スリットが検出器からはみ出しそうな時やスリットの数を視野内に効率よく配置したい時など)。ただし、マスクの中心座標の変更に対しての実績はまだありませんので、ユーザーの責任において最小限で行ってください。
視野中心を変更する場合、実際の観測でのマスク導入時のポインティング座標(RA/DEC)が、 プレイメージ取得時と変わりますので、結果をSAに送る際、必ず新しいRA/DECを添付してください。
注意: 現在、プログラム内の "FITS WCS" は正しく機能していませんので、ご注意ください。MOIRCS画像のfitsヘッダのwcsも正確ではなく、ユーザー側で設定して頂く必要があります。
導入用天体の分布 [ 悪い例 ] 星の分布が偏っている、数が少ない。 |
導入用天体の分布 [ 良い例 ] 星が視野にまんべくなく分布している。 |
ケース 1
ケース 2