MOIRCS Mask Design Program Manual

Chihiro Tokoku


Updated: 2024-03-18

English


0. イントロ
1. 準備
2. MDPたちあげ
3. マスクデザイン
4. MDPイメージの保存
5. 結果ファイルの提出
6. 謝辞

0. イントロ


1. 準備

1.0 ソフトウエア環境

  1. Unix / Linux / Solaris 等の環境が必要です。Mac OSでは動作確認していません。Windows 2000/XP では動作しません。
  2. MDPでは IDL Virtual Machine ( IDL VM ) を使用します。IDL VM は 無償で配付されており、 IDL がインストールされていない各種OS上でも動くソフトウエアです。 以下のサイトから IDL VM をダウンロード、インストールしてください。
    IDL Virtual Machine ( http://www.ittvis.com/idlvm/ )
    インストールマニュアルも上記のサイトにあります。
    IDL VM は Windows 2000/XP バージョンも配付されていますが、MDPプログラム側で対応していません。
  3. MOIRCSサポート担当者から 最新版のIDL VM用プログラムファイル ( wmdp_moircs.sav ) を入手してください。

1.1 プレイメージの用意

1.2 ターゲットの選択

1.3 *.mdp ファイルの生成

Obj1-X[ピクセル] Obj1-Y[ピクセル] Length1[ピクセル] Width1[ピクセル] 角度1[degree] 1 B, コメント
Obj2-X[ピクセル] Obj2-Y[ピクセル] Length2[ピクセル] Width2[ピクセル] 角度2[degree] 1 B, コメント
Obj3-X[ピクセル] Obj3-Y[ピクセル] Length3[ピクセル] Width3[ピクセル] 角度3[degree] 1 B, コメント
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Star1-X[ピクセル] Star1-Y[ピクセル] 30(HoleSize) 30(HoleSize) 0(角度) 1 C, Alignment Hole
Star2-X[ピクセル] Star2-Y[ピクセル] 30(HoleSize) 30(HoleSize) 0(角度) 1 C, Alignment Hole
Star3-X[ピクセル] Star3-Y[ピクセル] 30(HoleSize) 30(HoleSize) 0(角度) 1 C, Alignment Hole
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2. MDP プログラムの立ち上げ

  1. コマンド上で "idl -vm=wmdp_moircs.sav" と入力します。
  2. IDLのロゴが開きます。ロゴをクリックすると次にプログラム画面が立ち上がります。
  3. プルダウンメニューから [ File ] - [ Read FITS image ] を選び、 ポップアップウィンドウでプレイメージのFITS画像を選択します。
  4. "Auto-Intensity Scale" を押すと、画像が現れます。"Change Intensity Scale" を クリックして濃淡のスケールを合わせます。
  5. プルダウンメニューから [ File ] - [ Read MDP file ] を選び、 ポップアップウィンドウで *.mdp ファイルを選択します。
    *.mdp ファイルを作成していない場合は、 "Cancel" を選択するとインタラクティブにスリットをデザインするモードに入ります。 この場合、ダミースリットが一つだけ予め設定されています。
  6. プルダウンメニューから [ Option ] - [ Grism select ] を選び、 ポップアップウィンドウでグリズムを選びます。
  7. "Redraw" もしくは "Draw Slit" をクリックすると、画像上にスリットの位置が表示されます。
  8. これでマスクデザインを開始する準備ができました。

2.1 MDPプログラム画面の説明

    クリックすると拡大できます。

  1. プルダウンメニュー
    File - ファイル入出力。
    Option - グリズムの選択、スリットパラメータの設定、等。
    WCS - 視野中心座標の設定、等。
  2. メイン・ウィンドウ
    プレイメージ画像が検出器座標(ピクセル)で表示されます。天球の座標ではないのでご注意ください。
    分散方向は縦向きになります。この絵を参照してください
    上半分の検出器 (detector 2) : 上が長波長側、下が短波長側
    下半分の検出器 (detector 1) : 上が短波長側、下が長波長側
    上の画像で見えているもの
    - FITS イメージ メイン・ディスプレイ(画像全体が表示されます)
    - スリット・マーカー (ターゲットの周辺の長方形のスリット)
    - スペクトル・マーカー (分散方向に延びた長い長方形)
    - スリットID (スリットのすぐそばの数字)
    - スリット加工可能エリアサークル (大きなサークル内にスリットを切ることができます)
    - 視野中心線 (中央の連続線)
    - 検出器境目 (視野中心線の上下の点線。上の点線が下側の検出器の端、下の点線が上側の検出器の端になり、各チップで点線までのスペクトルが写ります)
  3. モード選択
    天体ピックアップモード(Object pick-up mode)では画像上のクリックした位置の 周辺でガウシアンをとります。クリックポイントモード(Click Point)では クリックした座標をそのままとります。
    "Draw FOV"では視野の枠を描きます。
    "Display Slit ID" スイッチは機能していませんので、 ON/OFFに関わらずスリットのID番号は画像上に表示されます。
  4. ズーム・ウィンドウ
    Bのウィンドウ上でクリックした領域が拡大して表示されます。
  5. 画像表示の調整
    画像の再表示や、表示レベルの調整をします。
  6. スリットの編集
    個々のスリットやマスク導入用ホールの位置や形状の情報を編集します。
  7. 情報パネル
    スリット情報や現在のマウスの位置を表示します。

3. マスク・デザイン

3.1 表示の強度(濃淡)を調整する

3.2 pixel scaleを設定し、マスクの中心位置を決める

3.3 マスク導入用ホールのデザイン

3.4 スリットのデザイン

3.5.2 *.sbr ファイルの保存

  1. プルダウンメニューから [ WCS ] - [ Set FOV Center ] をクリックし、 一番下の arcsec/pix (ピクセルレート)が0.117であることをもう一度確認してください。
  2. "Draw FOV" ボタンをクリックします。 もし視野をずらした場合は(X、Y)座標をメモしておきます。 通常はデフォルトのままで、視野中心の移動は各自の責任で行ってください。
  3. プルダウンメニューから [ File ] - [ Save SBR ] を選びます。 ファイル名 (*.sbr)を入力し、OK ボタンをクリックします。
  4. 視野の中心座標を聞かれます。通常はデフォルトのままです。 視野をずらした場合は (X、Y) 座標を入力します。

    注意

    *.sbr ファイルを生成(保存)する際、MDPプログラムではスリットの位置が視野から 外れていないかどうかをチェックします。視野から外れていたり、異常なスリットがあると ポップアップウィンドウで警告メッセージが表示されます。 警告がでた場合は、デザインをもう一度見直し、警告のでたスリットを確認します。 意図的に視野端に置いたスリットであれば警告は無視してください。もし変なスリット があった場合は、スリットを削除・変更するか、視野中心を変更して(視野をずらして)ください。 この警告がでた場合でも、*.sbrファイルはそのまま生成されます。

3.6 MDPプログラムの終了

3.7 そのほか

3.7.1 ダミースリット(ID=0のスリット)

3.7.2 座標系の換算

3.7.3 視野から外れたスリットに注意

3.7.4 その他の機能


4. MDPディスプレイのスナップショットを保存する


5. 結果ファイルの提出


6. 謝辞




Document Preparation by Chihiro Tokoku (July 2006) / Revised by Ichi Tanaka (2006-08-02)