コラム:COMICS
宇宙では、私たちの日常からかけ離れた冷たいところや熱いところがほとんどですが、星のまわりには常温程度の塵が存在し、COMICSは主にそのような塵が発する中間赤外線を観測します。
COMICSの観測で一番面白いことは、観測結果の多くが新しい発見だということです。中間赤外線での天体観測は比較的新しい分野で、撮像になると1990年代に入ってようやく行われるようになりました。COMICSは世界で一番最初に完成した、素子数の多い検出器を用いている中間赤外線観測装置です。
検出器の素子数が多いことに加え、すばるの大口径を使うことで、今までにない高解像度の撮像が可能です。もともと中間赤外線による観測の発達が遅れた理由の一つに、標高の高いところでないと宇宙からの中間赤外線が地上にほとんど届かないという事実がありました。すばる、マウナケア、COMICSの組み合わせは理想的といってよいかも知れません。
COMICSの主な研究対象は、生まれつつある星、または反対にその一生を終えようとしている星たちです。一方では塵が集まって星が誕生し、一方では星が塵を噴出しながらその一生を終えていきます。そして噴出された塵がまた集まって新たな星が生まれる。このように、たかが塵といっても星の一生に非常に多きな役目を果たしているのです。星がたくさんあつまったものが銀河ですので、銀河の研究でもCOMICSが活躍することを期待しています。
(COMICS
サポートアストロノマー藤吉拓哉さん、
すばるリサーチインターン酒向重行さんとの2003年1月のインタビューより)
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